血液から感染する感染症(交差感染)

血液感染症とは、文字通り血液が傷口や粘膜に付着することにより引き起こされる感染症のことを指します。
この感染経路によって引き起こされる病気にはAIDS(HIVによる後天性免疫不全症候群)HCV(C型肝炎)HBV(B型肝炎)梅毒があります。これらは他にも、性交渉による性感染、妊娠中の母親から胎児へ感染する母子感染によっても感染のリスクがあります。
上記感染症の中ではB型肝炎のみにワクチンが存在しますが、日本では任意接種であり、主に医療従事者へ積極的な接種が行われている状況です。アメリカ、イギリス、ドイツ等の先進国では小児期の定期接種ワクチンとして定められており、幼い頃から免疫獲得ができるようになっています。

途上国等への滞在中、緊急を要して病院にかかった場合、衛生状態が良くなかったり、滅菌・消毒が徹底されていなかったりすることで感染リスクが高まります。これらのリスクを予防していくには、まず病気の正しい知識を持つこと、そしてワクチン接種により抗体を獲得することが重要となります。

予防・対策

現在、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)C型肝炎のワクチンは開発が進められていますが、B型肝炎のみワクチンが存在します。たとえB型肝炎のみであっても、渡航前のワクチン接種が最も有効な予防策となります。

衛生状態の良い病院を選ぶ

滅菌消毒、また汚物処理の管理が徹底されている病院にかかることが重要です。現地の大使館に問い合わせる等して、信頼できる病院を事前に探しておきましょう。

不用意な現地での性交渉を避ける

不特定多数との性接触は避け、コンドームを着用しましょう。あまり知られていませんが、オーラルセックス時にも粘膜を介して感染する可能性があります。

不用意な血液への接触を避ける

傷病者の救護時等、素手での接触は避ける。

代表的な血液から感染する感染症

HBV(B型肝炎)

B型肝炎ワクチンについて詳しくはこちらをご覧ください。

AIDS(HIVによる後天性免疫不全症候群)
HCV(C型肝炎)
梅毒

 

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