コレラ

原因

コレラ毒素を生ずるコレラ菌(Vibrio cholerae)に汚染された飲食物などを摂食することにより感染する、急性胃腸炎です。
胃腸炎の原因となる微生物の中でも、最も重篤な感染症がコレラ菌によるコレラです。

症状

潜伏期間1~3日後に大量の水様下痢便が特徴的な症状で、短時間で容易に脱水に陥ります。通常は痛みを伴わず、発熱もありません。
感染が重度の場合は、下痢によって1時間に約1リットル以上の水分と塩分が失われます。脱水を治療せず放置すると、腎不全やショック状態、昏睡が生じ、死に至る事もあります。

海外渡航時の注意点

かつては、国際検疫対象疾患として、入国に際してコレラワクチンの接種が要求されていた国もありましたが、現在は義務付けられている国はありません。
日本での発生は非常に稀でありますが、世界的には発展途上国を中心にしばしば流行が認められています。
流行国に長期滞在する方で、特に胃を摘出した方や胃酸分泌抑制剤を服用している方などはワクチン接種を考慮するべきです。
衛生状態の悪い地域へ渡航する場合は下記に注意することも大切です。

  •  衛生状態が悪い場所での飲食はなるべく避ける
  • 生野菜・カットフルーツは避ける
  • 水道水・氷は飲まない。また水道水や河川水で洗った食材・食器は使用しない。

コレラリスクのある国

参照:https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name05.html

取り扱いワクチン

未承認ワクチン(輸入)
  • Dukoral (Valneva社)

ワクチン接種スケジュール

ワクチン名0日1週間2週間3週間4週間6ヶ月12ヶ月追加の目安
未承認Dukoral(6歳以上)初回2回目2年後
未承認Dukoral(2~6歳未満)初回2回目3回目追加接種6ヶ月後

※服用前後1時間は絶飲食

お気軽にお問い合わせください。03-5456-6282診療時間 午前10時-14時 / 午後16時-19時[水・土休診]
※金曜は21時まで診療

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