風疹
原因
風疹ウイルスによって起きる熱性発疹性疾患で、主な感染経路は、咳やくしゃみ等の飛沫感染です。
以前は1回のワクチン接種や罹患歴で、生涯にわたる予防効果が期待されていました。しかし、それでは十分な抗体値の獲得が難しい、もしくは長期にわたって持続しないということが判明しています。小児期に2回のワクチン接種歴や罹患歴があっても、抗体検査をすることが推奨されています。
症状
潜伏期間は2~3週間であり、高熱・発疹・リンパ節腫脹を三主徴とします。発疹は3~5日程度で消失するため“三日はしか”とも呼ばれます。
風疹は免疫のない妊婦が妊娠初期に罹ると、白内障や心疾患、難聴等の先天性風疹症候群を持つ新生児が生まれる可能性が高くなると言われています。
40~50歳代の男性へ
風疹の予防接種は1977年に定期接種となりました。当時は中学生女子のみが対象であり、その後男女とも定期接種の対象となりましたが、1978年以前生まれの男性は、制度上は予防接種を受ける機会そのものがありませんでした。40~50歳代を中心とした男性は全く免疫を有していないことも稀ではなく、この年代の男性が抗体検査を受け、必要な予防接種を受けると、風疹の流行はなくなるともいわれています。またこれらの世代は、パートナーや子供が妊娠可能年齢に相当する場合も多く、先天性風疹症候群の懸念からも注意が必要です。それを受けて、2019年から成人男性に対する風疹ワクチンの定期接種が開始されました。
対象者:昭和47年度~昭和53年度生まれの男性
(ご自宅に市区町村から風疹抗体検査と予防接種のクーポン券が届いている方)
ご自身とこれから生まれてくる世代の子供を守るために、ぜひクーポン券を使用し風疹抗体検査と予防接種を推奨致します。
海外渡航時の注意点
アジアとアフリカを中心に度々風疹患者の発生が報告されています。
海外に渡航する際には、日本ではあまり馴染みのない渡航先特有の感染症に目が行きがちです。麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘は小児のころに罹患していたり、予防接種してある病気という感覚であり、優先順位としては後回しの項目と認識されることが一般的です。
会社などから海外へ出張や転勤で派遣される年代は、帯同するパートナーを含めて30歳代から40歳代であることが多く、特に麻疹・風疹の免疫を十分に保有しない感受性者が多い世代と一致します。これは妊娠可能年齢に相当し、麻疹・風疹・水痘では感染した場合に胎児及び妊婦本人に重大な影響がもたらされる危険性もあります。このことを念頭に置き、海外に渡航する機会を据えて、積極的な抗体検査・ワクチン接種が推奨されます。
※妊婦の方には接種できません。また、妊娠されていない方も、接種後2ヶ月程度の避妊が必要ですのでご注意ください。
取り扱いワクチン
- 国内承認ワクチン
- 風疹(武田薬品工業株式会社)
- MR 【麻疹・風疹混合】(北里薬品産業株式会社)
■小児定期接種に含まれます
- 未承認ワクチン(輸入)
- MMR 【麻疹・おたふくかぜ・風疹混合】 (Glaxo Smith Kline社)
ワクチン接種スケジュール
ワクチン名 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 8週間 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 追加の目安 | |
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国内承認 | 風疹 | 初回 | (2回目) | 抗体検査の 結果次第 | ||||||
国内承認 | MR | 初回 | (2回目) | 抗体検査の 結果次第 | ||||||
未承認 | MMR | 初回 | (2回目) | 抗体検査の 結果次第 |
※留学などで2回接種が必要な場合は、初回より4週間以上間隔を空ける必要があります。
お気軽にお問い合わせください。03-5456-6282診療時間 午前10時-14時 / 午後16時-19時[水・土休診]
※金曜は21時まで診療