ジフテリア
原因
咳やくしゃみを介して広がる深刻な細菌感染症です。
症状
ジフテリアは感染しても症状が出るのは10%程度で、残りの人が無症状の保菌者となり、その人を通じて感染する場合があります。
症状が出る場合、2~5日程度の潜伏期間を経て、発熱や嘔吐、頭痛、咳などにはじまり、扁桃や気道に偽膜を形成して呼吸困難となり、嗄声や犬吠様咳嗽など特徴的な症状がみられます。ジフテリア毒素による病変として、心筋炎や心筋障害、末梢神経麻痺があげられます。他に眼や鼻、粘膜に病変をきたす場合もあります。
海外渡航時の注意点
行き先によらず感染する可能性のある病気であり、ワクチン接種が重要と考えられています。
欧米諸国を中心として、乳幼児期の3~4回の接種による基礎免疫に追加して、4~6歳で1回、さらには10歳代以降で再び接種を推奨している国が多くみられます。
日本では10歳以降の接種が推奨されていないため、世界標準と比較した場合免疫の維持・保有状況に不安があります。
取り扱いワクチン
- 国内承認ワクチン
- DT 【小児用:ジフテリア・破傷風混合】
(一般財団法人 阪大微生物病研究会)
- DPT 【ジフテリア・百日咳・破傷風混合】
(一般財団法人 阪大微生物病研究会)
- DPT-IPV 【小児用:ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ混合】
(一般財団法人 阪大微生物病研究会)
- DT 【小児用:ジフテリア・破傷風混合】
- 未承認ワクチン(輸入)
- Tdap 【成人用:ジフテリア・百日咳・破傷風混合】
(Glaxo Smith Kline社)
- Tdap 【成人用:ジフテリア・百日咳・破傷風混合】
ワクチン接種スケジュール
ワクチン名 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 追加の目安 | ||
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国内承認 | DT | 初回 | 10年後 | |||||||
国内承認 | DPT | 初回 | 10年後 | |||||||
国内承認 | DPT-IPV | 初回 | 10年後 | |||||||
未承認 | Tdap | 初回 | 10年後 |
※留学などで複数回数接種が必要な場合は、規定に沿って接種
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※金曜は21時まで診療