子宮頸がん

原因

ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染によって引き起こされます。

HPVは、性交渉の経験のある女性であれば80%以上が生涯で一度は感染する機会があるとされています。

ウイルスに感染しても、多くの場合は無症状で気付かぬうちに、自身の免疫などで自然に排除されます。

しかしHPVが持続的に長く感染し続ける一部の女性において、数年から数十年をかけ、前がん病変を経て子宮頸がんが発生することがあります。

 

HPVには200以上の種類ある、ごくありふれたウイルスです。

その一部は子宮頸がん・肛門がん・中咽頭がん・陰茎がん・外陰がん・膣がん、性病である尖圭コンジローマなどに関わっています。

 

※HPVは女性のみではなく、男性にも感染します。

症状

子宮頸がんは、前がん状態にある異形成と言われる時期を何年か経てから発症します。

異形成の時期には、症状は特にありません。

子宮頸がんが進行すると、月経中以外や性交時に出血したり、濃い茶色や膿のようなおりものが増えたり、水っぽいおりものや粘液が多く出てきたりすることがあります。

予防に大切なこと

子宮頸がんは20~30代の若い女性に多く、日本では罹患率・死亡率共に増加しています。

原因がはっきりと特定できないがんとは異なり、予防に有効なワクチンが存在しています。

HPVは男性も感染するウイルスのため、欧米諸国では男性もワクチン接種が推奨されています。

HPVワクチンを男性も接種することで子宮頸がんから女性を守ることができます。

またパートナー同士の感染もあり得ることです。

お互いの接種はHPVにて起こり得るがん発症の予防に繋がります。

欧米諸国では男性も定期接種に入るなど、積極的な接種が推奨されています。
日本では一時積極的勧奨が控えられていましたが、現在他の定期接種と同様に厚生労働省では勧奨を行う方針となりました。
女性だけでなく、尖圭コンジローマ、中咽頭がん、肛門がんなどの予防の観点からも男性にも接種がすすめられています。
シルガード9が国内承認され、接種可能となっておりますが、残念ながら男性は今のところ適応外とされています。
男性は4価のガーダシルが適応となっています。

ワクチンを接種することで、HPVの持続的な感染予防となります。

ただし、ワクチンを接種していたとしても、定期的に子宮頸がん検診を受診することも大切です。

 

取り扱いワクチン

国内承認ワクチン
  • サーバリックス2価 (グラクソ・スミスクライン株式会社)
    →HPV 16型・18型
  • ガーダシル4価(MSD株式会社)
    →HPV 6型・11型・16型・18型《子宮頸がんを約60%以上予防》
  • シルガード9価(MSD株式会社)
    →HPV 6型・11型・16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型
未承認ワクチン(輸入)
  • Gardasil 9 (Merck Canada Inc社)
    →従来のガーダシル4価 + HPV 31型・33型・45型・52型・58型《子宮頸がんを約90%以上予防》
    ※シルガード9価が認可されたため、現在輸入ワクチンはお取り扱いがございません。

ワクチン接種スケジュール

ワクチン名0日1ヶ月2ヶ月3ヶ月4ヶ月 6ヶ月12ヶ月
国内承認サーバリックス初回 2回目  3回目 
国内承認ガーダシル初回 2回目  3回目 
国内承認シルガード9初回 2回目  3回目 
未承認Gardasil 9初回 2回目  3回目 

 

 

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